G検定に合格するために必要な勉強時間や合格基準、勉強法について解説していきます。特に文系の方や初めて受ける方でも合格するための勉強法を詳しく解説していきます。
将来AIエンジニアやデータサイエンティストとして活動したい方、そうでない方にもG検定という資格の人気が高まってきています。この記事ではG検定の資格を取るためのオススメの勉強法と対策法について解説していきます。
勉強法と対策法に気をつければ合格率アップじゃ!
そもそものG検定の概要についてはこちらの記事で解説しています。
G検定の合格基準と必要な勉強時間
まずはG検定の合格基準と合格するための勉強時間について解説します。
G検定の合格基準
G検定の合格基準に関しては公式からは発表されていません。一方で非公式ではありますが、受験者からの感想では合格基準は正解が全体で70%前後の必要があると言われているそうです。
試験問題は全て多岐選択式の問題が220問出題されるため、大体154問以上正解で合格だと考えられます。
試験問題の数も膨大なため、問題を解く速さが重要視されます。
G検定の合格には問題の解く速さアップが重要じゃ!
G検定の合格に必要な勉強時間
G検定の合格には30〜45時間の勉強が必要だと言われます。これは他のIT系の資格に比べるとかなり低い水準です。理由としては、内容や出題範囲に関して1度理解すると解ける問題が多いためだと考えられます。
さらに下記でも紹介しますが、試験中は参考書やネットでの確認がOKになっています。そのため知識や概念を覚えることよりも理解して使いこなすことの方が求められるようです。
基本情報技術者試験の勉強時間が150時間だとすると勉強時間がかなり少ないですね
試験中に問題を調べられると言っても、油断してると足元掬われるんじゃぞ!
文系でも合格できるG検定の勉強法
ここからは文系でも合格できるG検定の勉強法について紹介していきます。
G検定は文系の方や初学者でも十分合格することが可能な資格です。合格率自体は60%〜70%と高めの水準となっています。勉強の仕方や効率性を気にすれば、コスパよく資格の取得が目指せます。
正しい勉強法で学習すれば必要な勉強時間を減らし、それでもなお合格基準を超えることができます。G検定合格に向けての勉強法の流れは以下のようになります。
- AIの歴史を学ぶ
- G検定の試験範囲を理解する
- 知識同士を紐づけてすぐに調べられるようにする
- 実際の試験の問題を解いてみる
ここからは具体的な勉強内容について解説していくぞ!
AIの歴史を学ぶ
文系の方や初学者の方がやるべきこととして、まずAIや人工知能とは何なのかを理解すること、どういった歴史を辿って成立したのか歴史を学ぶことです。G検定ではこうしたAIや人工知能の歴史に関した問題が出題されます。
まず文系の方や初学者の方にはこちらの1冊を購入し、読むことをオススメします。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
G検定を受けた多くの方がまず読むのがこちらの1冊です。東京大学の現教授でG検定を運営するJDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)の会長でもある松尾豊氏の著書になります。
最初に初学者が学ぶべき、人工知能とは何か、人工知能研究の歴史や機械学習・深層学習などについて基本的な内容が解説されています。実際の書籍の分量は少なく、スラスラ読むことができます。
参考書で出題範囲を理解する
AIや人工知能に関して理解できたのであれば、次は実際の試験の出題範囲の概念理解を行いましょう。
G検定では公式の参考書が出版されているため、試験範囲を網羅し学習することができます。
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
G検定の運営から公式に出版されているのがこちらの1冊になります。公式からの出版なため、出題範囲が漏れなく網羅され、安心して読むことができます。
ただ一方で試験範囲を網羅することに重きを置いているため、一部解説が雑になっている部分も見受けられます。そのため、必要に応じて自分で調べてフォローすることも必要になってきます。
これ1冊で最短合格 ディープラーニングG検定ジェネラリスト 要点整理テキスト&問題集
解説の詳しさや試験での重要ポイントを知りたい方にはこちらの参考書もオススメします。解説のわかりやすさで言えば公式の参考書よりも上かもしれません。問題集も付属しているため試験を想定した対策を行うことができます。
知識は覚えるのではなく紐づける
G検定の特性として、その試験範囲の膨大な広さが挙げられます。これらを覚えようとすると多くの時間を割くことになってしまいます。
一方でG検定では試験中に解答をインターネットなどで調べることが可能な試験です。調べても良いかについて公式からの説明はありませんが、受験者からの感想では試験中に検索して答えを調べることも可能だったようです。
ただし、G検定は問題数の多さから問題1つ1つを調べるには時間が足りません。そこで重要になってくるのが知識を紐づけるということです。
例えば「CNN」についての問題がわからなかった時、参考書の索引から調べてしまうと時間がかかってしまいます。そこで「CNN」を「ディープラーニングの手法」や「画像認識」などと紐づけて理解しておけば参考書のだいたいの位置や知りたいことを絞っての検索が可能になります。
G検定は知識の暗記よりも知識をどう使いこなすかが試される試験だと考えてください。
単語同士を紐づけられているかが理解できているかの基準になります!
実際の試験の問題を解いてみる
最後にやるべきことが実際の試験の問題を解いてみることです。
G検定の過去問は公式からは発表されていません。例題に関してはこちらのリンクから見ることができます。
G検定の問題を解く場合には参考書での勉強をオススメします。G検定の問題を解くための参考書としてよく利用されるのがこちらの2冊の参考書になります。
最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集
G検定を受験する多くの人が選ぶのがこちらの1冊になります。問題集としての機能はもちろん、解説に関しても詳しく記載されるため、問題を解きながら出題範囲の理解を深めることができます。
さらに試験に出題される範囲の単語帳もあるため、実際の試験でも調べる際に利用することができます。
徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版 (徹底攻略シリーズ)
こちらの参考書もG検定の受験者の多くに選ばれる問題集ですが、こちらの方が上記よりも簡単な問題が出題されます。出題範囲の理解が怪しい方や、まだ問題を解く自信がない場合にはこちらの問題集を購入して試してみてもよいかもしれません。
もし実際の試験を想定し、難しい問題で経験を積みたい方には上記の問題集をオススメします。
試験に合格するG検定の対策法
ここからは試験に合格するためのG検定の対策法について解説していきます。
G検定の本番を想定した対策が必要ですよ!
解答する速度を早くする
G検定は120分間で220問の問題を解く必要があります。単純に計算すると問題1問あたり30秒で解かなければなりません。
問題集で練習する際には必ず時間を測ってから解くようにしましょう。特に模擬試験を解く際にも120分間で問題を全問解くことができるか試すようにしましょう。
時間のかかる問題があった際には、そこが自分の理解や知識の紐付けが足りていないところだと考えられます。もう一度参考書を読むなど理解を深めることで、解答する速度を上げることができます。
G検定に出題される分野のまとめシートを作る
G検定では上記でも記載したとおり、試験中に問題について調べることが可能です。一方で直接問題について検索していては試験時間が足りなくなってしまうのも事実です。
そこでG検定に出題される分野のまとめシートを作るを作ることをオススメします。具体的には参考書で学習を始める際に重要だと思う単語や単語同士の関係、自分が覚えられないと思う箇所を記載するようにしましょう。
まとめシートを作るだけでも勉強になるんじゃぞ!
G検定は出題範囲が膨大なため、紙などでまとめシートを作ろうとすると膨大な量になってしまいます。そこでExcelなどで管理することをオススメします。Excelであれば単語の検索も可能なため素早くまとめた部分にアクセスすることが可能になります。
取捨選択して解答→わからない箇所を穴埋め
G検定では全ての問題について調べていては時間が足りません。そのためほとんどの問題は自分の力だけで解く必要があります。一方でG検定は多岐選択式の試験なため、何となくでも解けてしまう問題もあります。
対策法としては、自力で解ける問題か、調べる必要がある問題か瞬時に判断できるように練習をするようにしましょう。実際の問題集を解く際に、自力で解いた問題か調べて解答した問題かチェックをするようにしましょう。さらに自力で解けず調べた問題に関しては、まとめシートの記載を拡充するようにしましょう。
いずれにしても調べずに解ける問題を5割程度には伸ばしておきましょう。
検索してばかりだと合格できないってことですね!
選択肢の中から素早く正解を選ぶことができれば合格できるのじゃ!
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事のポイントについておさらいしましょう。
- G検定の勉強は歴史→知識→実践の順に行う
- G検定は試験中調べることができる試験なため、それに併せた対策が必要
- 問題を解く速度が合否を分ける
G検定は正しい勉強や対策を行えば文系の方や初学者でも取得できる資格です。試験時間や合格基準、資格の有効性を考慮してもコスパの良い資格だと言えます!
AIの知識はどの業種、どの業界でも使える知識になるぞ!
本記事が勉強の参考になれば幸いです!