基本情報技術者試験の午後試験の選択問題について解説しています。文系の方や初めて基本情報技術者試験を受ける方が選ぶと有利な選択問題について3つのコツとその理由を一緒に解説していきます。
基本情報技術者試験に合格することはIT系企業で働く上で必須な条件とも言えます。企業によっては就職の前提条件になることや、昇進するための資格となることがあります。
本記事では、肝心な午後試験の選択問題で文系の方やこれから勉強を始める方が選ぶべき選択問題について解説していきます。
選択問題によって合格率は上がるものなんですか?
選択問題によっては難易度に違いがあるのじゃ!詳しく解説していくぞ!
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基本情報技術者試験の内容と合格基準
基本情報技術者試験の試験内容と合格基準については以下になります。
基本情報技術者試験、午後試験の内容
基本情報技術者試験の午後試験は2020年に大幅な変更が加わりました。新たに加わった変更は以下の2つです。
問題数が13問から7問選択ではなく、11問から5問選択に変わった
2019年までは長文形式の問題が計13問出題、その中から7問選択することになっていましたが、2020年からは長文形式の問題が計11問出題・その中から5問選択し、解答します。
選択する問題数が減った分、1つの問題の配点や解答する数は増えたため、注意が必要です。
「ソフトウェア開発」分野の開発言語に「Python」が加わった
ソフトウェア開発分野の選択できるプログラミング言語の中に「Python」が加わりました。一方でこれまで出題されてきた「COBOL」というプログラミング言語は無くなりました。
この変更は今現在、Pythonでプログラミングをしている方にとってはとても好都合な変更と言えます。
以上の変更を踏まえて。出題される問題は以下の分野の問題となります。

「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」の2つは必須解答問題となっています。11問から5問選択ということになっていますが。実質的には9問から3問選択することとなっています。
さらにテクノロジ系の3問、マネジメント系、ストラテジ系の1問の合計4問の中から2問、ソフトウェア開発系の5問から1問選択になっていることに注意が必要です。
選択問題のルールが複雑ですね!
基本情報技術者試験の合格基準と合格率
午後試験でも午前試験と同様、100点満点中60点以上を取ることが合格基準となります。
配点に関しては公表されていませんが、過去のデータから大体この点数であると算出されています。
分野 | 出題数 | 選択数 | 解答 | 配点 |
情報セキュリティ | 1問 | 1問 | 必須 | 20点 |
テクノロジ系、マネジメント、ストラテジ系 | 4問 | 2問 | 1問15点(合計30点) | |
データ構造及びアルゴリズム | 1問 | 1問 | 必須 | 25点 |
ソフトウェア開発系 | 5問 | 1問 | 25点 |
「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発」の2問で50点と点数配分の半分を占めていることが重要です。
基本情報技術者試験の合格率は20-30%前後で推移しています。
一方で、この数字は理系の方や実際にエンジニアとして働いている方も含めての数字であるため、文系の方や初めて基本情報技術者試験を受ける人にとってはさらに合格率が低くなると言えるでしょう。
アルゴリズムとプログラミングの理解が合格を左右するのじゃ!
文系でも基本情報技術者試験に合格できるのか
基本情報技術者試験の午後試験ではアルゴリズムの問題を必ず解かなければいけないため、文系の方や初めて基本情報技術者の問題に触れる方にとってはハードルが高いと言えるでしょう。しかし、問題に対しての準備と整え対策をすることができれば合格することができます。実際に記事を書いている私も文系でしたが、基本情報技術者試験に一発で合格することができました。
ここからは基本情報技術者試験の午後試験で選ぶべき選択問題について詳しく解説していきます。
午後試験で選ぶべき選択問題と3つのコツ
まずは配点の比重が大きい「ソフトウェア開発」で文系の方やこれから勉強を始める方が選ぶべき選択問題について解説します。
「ソフトウェア開発」では「表計算」か「Python」を選択する!
前提として、実際にIT系の企業などで働かれ、「ソフトウェア開発」の選択肢に挙げられたプログラミング言語を使ったことがある場合には、使ったことがあるプログラミング言語を選択することをオススメします。
文系の方やこれから勉強を始める方であれば「ソフトウェア開発」で「表計算」選ぶことをオススメします。
他のプログラミング言語がオススメできない理由としては、「ソフトウェア開発」の問題にはプログラミング言語にそれぞれある固有の使い方や関数を知らなければ解けない問題が出されるからです。
一方で「表計算」はほとんどの方が使ったことがあるであろう「Excel」を使った問題のため、問題に慣れる時間や解答を理解する時間を短縮することができます。
さらに「表計算」は他のプログラミング言語の問題とは違い、関数名が日本語であるため、何をしているかの理解が非常にしやすい問題であると言えます。
設問を解く時間や理解する時間を総合的に評価すると「表計算」が一番コスパがいい選択であると言えるでしょう。
Excelなら僕も使ったことがあるので解きやすそうです!
基本情報技術者試験でも長年出題されてきたから過去問も豊富じゃぞ!
もしこれからプログラミングを勉強したい、かつ勉強する時間がある方であれば「Python」を選択し、勉強するのが良いでしょう。
「Python」はその他の選択肢のプログラミング言語に比べわかりやすく、慣れるまでにそこまで時間のかからない言語です。さらに実際のIT系の企業で使われ始めている言語であるため、勉強しながら将来のためのスキルを得ることができます。
総括すると、以下の表のようにオススメ度はまとめることができます。
分野 | 使ったことがない | アルゴリズムが得意 | 勉強する時間がない |
表計算 | ◎ | △ | ◎ |
Python | ○ | ◎ | △ |
その他言語 | △ | ○ | △ |
「ソフトウェア開発」で「Python」を選ぶ場合、注意しなければならないことがあります。
それは「Python」が2020年に追加された言語であるため、過去問が手に入らないことです。
基本情報技術者試験を運営する情報処理推進機構(IPA)の方針が変わり、2020年以降の過去問が公表されなくなりました。
理由としては、出題方式がCBT方式に変わり、不正を防ぐために個人に出題される問題がそれぞれ変わるからだと考えられます。IPA公式ページにてどのような問題が出るかサンプル問題が公表されているため、チェックしてみてください。
Pythonを選択すると実際の仕事でも役に立ちそうですね
資格の取得を目的ではなく手段と考えるのはとても良いことじゃ!
テクノロジ系で選ぶ問題は「ソフトウェア設計」+α
基本情報技術者試験の午後問題では問2〜問5の4問から2問を選んで解く必要があります。
テクノロジ系の分野は「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の4つの中から3つが選択肢として出題されます。
マネジメント系、ストラテジ系の分野の問題からは「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」の4つの中から1つが選択肢として出題されます。
前提として、最低でもテクノロジ系の分野を2つ、マネジメント系、ストラテジ系の分野の問題1つの合計3つを対策する必要があります。
テクノロジ系の分野からは4つの分野の中から3つが選択肢として出題されるため、1分野しか対策しなかった場合、対策した1分野が出題されない可能性もあるという事です。
マネジメント系、ストラテジ系の分野の問題を解かない場合にはテクノロジ系の分野から3つを最低でも対策する必要があります。
まずは勉強時間がない方、文系の方、初めて基本情報技術者試験を受ける方の場合、「ソフトウェア設計」+αで対策をするのが良いでしょう。
なぜなら「ソフトウェア設計」の問題は出題される問題のバリエーションや範囲が比較的狭いからです。
さらに、概念として理解しておかなければならないことはあっても、計算ルールや単語の意味などの理解をあまり必要としないからです。
勉強時間がない方や文系の方にとっては他の分野に比べて解きやすい問題だと言えるでしょう。
ソフトウェア設計は他の選択肢に比べて対策しやすいってことですね!
ソフトウェア設計とセットで勉強する2分野に関しては「ソフトウェア・ハードウェア」とマネジメント系、ストラテジ系の分野をオススメします。
「ソフトウェア・ハードウェア」は出題される範囲は広いものの、他のテクノロジ系分野に比べての応用度が低いと言えます。基本情報技術者試験の午前試験をしっかり勉強した方であれば、勉強して理解できる問題の多い分野だと言えるでしょう。
マネジメント、ストラテジ系の分野は範囲が広くても選択すべし
マネジメント、ストラテジ系の分野の問題は「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」の4つの中から1つと出題範囲が一見広そうに見える問題です。
しかし、テクノロジ系の問題に比べ、文章の読解力の強さが求められる問題です。さらに、解答する問題は選択式であるため、数値が選択肢として挙げられるよりも単語が選択肢として挙げられる方が正答率が上がります。
マネジメント系、ストラテジ系の分野は他の分野に比べて、解答の理由に対する理解もしやすく、勉強すればするほど点数が取れる問題だと言えるでしょう。
マネジメント、ストラテジ系の分野の方が馴染みがあって解きやすそうです!
対して、「データベース」「ネットワーク」に関しては理系の方や実際に業務で使っている方でなければオススメはできません。
なぜなら「データベース」「ネットワーク」は午前試験で勉強した範囲以上の応用力が求められる問題が多いからです。特に「データベース」はアルゴリズム力やSQLの使い方を理解していなければ解くことができません。
もし時間に余裕がある方であれば、「ネットワーク」の対策であればオススメできます。「ネットワーク」も理解すべき点は多いですが問題のバリエーションなどはそこまでありません。理解した分が点数に追加される問題と言っていいでしょう。
一方で「ネットワーク」は計算能力を問われる問題が出ることが多いのには注意が必要です。
もちろん実際の業務のことを考えるなら挑戦することも十分にありじゃぞ!
総括すると、以下の表のようにオススメ度はまとめることができます。
選択肢 | 勉強する時間がない | 出題範囲が狭い | 勉強した分点数が取れる |
ソフトウェア・ハードウェア | ○ | △ | ◎ |
データベース | △ | ○ | ○ |
ネットワーク | △ | ○ | ○ |
ソフトウェア設計 | ◎ | ◎ | ◎ |
マネジメント、ストラテジ系 | ◎ | △ | ◎ |
問2〜問5の問題は1問15点と配点が低いため、他の分野で挽回することができます。
対策が不十分であったとしても、半分以上正解できればまずまずと考えて、他の分野で取り返すようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では基本情報技術者試験の午後試験で選ぶべき選択肢について解説していきました。解説した部分のポイントについておさらいします。
- アルゴリズムとプログラミングの理解が合格を左右する!
- ソフトウェア設計は「表計算」か「Python」がオススメ!
- 選択問題は「ソフトウェア設計」+αがオススメ!
大事なことは、どの選択肢を選ぶのであっても、しっかりと勉強時間を取り分野について理解することが重要であることです。
基本情報技術者試験の午後試験の問題は、長文読解が必要な問題も多いため、午前試験に比べて勉強するのに根気が入ります。
基本情報技術者試験の合格率の低さにはそうした勉強中に挫折してしまう人が多いことも理由の1つとして挙げられます。
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午後試験は対策すべき部分が多そうです!
勉強時間を増やせば増やすほど合格率がアップするのが真理じゃ!
年に2回の基本情報技術者試験のチャンスを逃さないよう、しっかりと対策をしておくことが大切です。試験に向けて全力で頑張りましょう。